コラム
2026.03.20
奥歯が痛くて歯科医院へ行ったときに、
「親知らずが原因なので抜きましょう」と言われた経験はありませんか?
「むし歯や歯周病なら治療できるのに、どうして親知らずは抜くの?」
と疑問に思う方も多いと思います。
今回は親知らずを抜歯する理由についてわかりやすくご説明します。
親知らずは正式には第三大臼歯と呼ばれる歯で、
一番奥に生えてくる永久歯です。
上下左右それぞれ1本ずつ、
合計4本あることが一般的です。
多くの場合、10代後半〜20代頃に生えてきます。
親が子どもの歯の管理をしなくなる年齢になってから生えてくるため、
「親が知らないうちに生えてくる歯」という意味で親知らずと呼ばれるようになりました。
英語ではWisdom tooth(知恵の歯)と呼ばれています。
親知らずは最も奥に生えてくるため、
斜めに生えたり、歯ぐきに一部埋まった状態で生えることが多い歯です。
まっすぐ正常に生えるケースは実はそれほど多くありません。
その理由の一つは、人間の顎が昔より小さくなっていることと考えられています。
昔の人類は顎が大きかったため親知らずまできれいに並んでいましたが、
現代人は顎が小さくなり、歯が並ぶスペースが足りなくなっています。
その結果、親知らずが斜めに生えたり、途中までしか出てこなかったりすることが多くなっています。
親知らずが腫れやすい最大の理由は、
きれいに磨きにくい場所にあることです。
一番奥にあるため歯ブラシが届きにくく、
汚れや細菌がたまりやすくなります。
その結果、歯ぐきに炎症が起こり、
智歯周囲炎(ちししゅういえん)という状態になることがあります。
これは親知らずの周囲の歯ぐきが腫れて痛みを伴う炎症です。
一度起こると何度も繰り返しやすいのが特徴です。
親知らずは奥にあるため歯みがきが難しく、
プラーク(細菌のかたまり)が残りやすい場所です。
そのため、腫れや炎症を繰り返しやすくなります。
将来的にトラブルを起こす可能性が高いため、
抜歯をすすめられることが多いのです。
親知らずは最も奥にある歯のため、
器具が届きにくく、視野も確保しにくい場所です。
そのため、むし歯になった場合でも治療が難しいことがあります。
むし歯が大きい場合には、抜歯を選択するケースも少なくありません。
親知らずの多くは斜めに生えているため、
しっかり噛み合っていないことが多い歯です。
つまり歯としての機能をほとんど果たしていない場合があります。
そのため、トラブルを防ぐ目的で抜歯することがあります。
抜歯後は腫れることがあります。
通常は24〜48時間後が腫れのピークです。
その後は徐々に落ち着いていくことがほとんどです。
処方された痛み止めを使用することで、
痛みはコントロールできます。
数日間は唾液に血が混じることがありますが、
少量であれば心配はいりません。
気になる場合はガーゼを30分ほど噛んで止血しましょう。
抜歯当日は安静に過ごし、
入浴はシャワー程度にしておきましょう。
翌日からは体調に問題がなければ、
普段の生活に戻ることができます。
親知らずは、まっすぐ生えて機能している場合は必ずしも抜く必要はありません。
しかし多くの場合は、
といった理由から抜歯をすすめられることがあります。
痛みや腫れを繰り返さないためにも、
気になる症状がある場合は早めに歯科医院で相談しましょう。
※上記コラムに関するご質問・ご相談は、虎ノ門(神谷町)の歯科、岡田歯科クリニックへご連絡下さい。