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口臭の原因にも!?口の中の乾燥と対策

院長コラム

2024.10.13

口臭

口の中が乾燥する、ねばねばする…と訴える方が増えています。口の乾燥は、唾液が減少することによって起こるものですが、これが原因で様々なお口のトラブルが起こる事をご存じですか?

今回は、口の乾燥と対策について、お話しします。

唾液が減少すると起こる口腔内トラブルとは?

1.虫歯になりやすくなる

虫歯は、口の中の細菌が糖分を栄養分として酸や毒素を作り出し、歯の表面を溶かしてしまうことから始まります。唾液の中には、細菌を殺す殺菌作用や、食べ物を洗い流す自浄作用があり、わたしたちの口のなかを守ってくれています。

また、唾液の中のカルシウムが作用して、わずかに溶かされた歯の表面を修復する役割もあります。唾液が減少することにより、これらの作用が十分に働かなくなりますので、虫歯ができやすくなるのです。

口臭

2.口臭が発生する

口臭のひとつの原因は、口の中の細菌が古い細胞や食べ物の残りなどのたんぱく質を分解して、異臭を発生させることです。

唾液が減少すると、殺菌作用が低下しますので、口の中の細菌が増殖します。これにより、強い口臭が発生するのです。

3.歯周病になりやすくなる

先ほどお話ししたように、唾液は口の中の細菌を洗い流してくれています。

唾液が減少して口の中に歯周病菌が増殖すると、歯茎に炎症を起こして歯周病となるリスクが高くなります。

◆口腔内の乾燥の原因は何?

1.口呼吸をしていないか?

口呼吸をしている場合はお口の中が乾燥しやすくなります。 人間は通常、呼吸は鼻を使って行う仕組みになっています。口は、言葉を発したり、ものを食べたりするための器官です。テレビをみているとき、ボーっとしているときなどに、つい口が空いていないかどうか意識して確認してみましょう。また、寝ているときに口呼吸になってしまっている方もいます。自分では気づかないので、誰かと一緒に寝ているようであれば聞いてみましょう。

2.飲んでいる薬を見直してみよう!

日常的に飲んでいる薬を見直してみましょう。薬の中には、副作用として口腔内乾燥を起こす種類のものがあります。自分が飲んでいる薬の副作用を調べ、もしお口の乾燥がひどいようであれば、薬を変更できるか主治医に相談してみましょう。

3.ブラッシングやうがいをしすぎていないか?

口の中が乾いていると、どうしても頻繁にブラッシングやうがいをしたくなってしまいがちです。しかし、必要以上にブラッシングやうがいを行うと、口の中の唾液を奪ってしまい、余計に口が乾いてしまいます。ブラッシングを行うのは、何かを食べた後だけで十分です。

口臭

4.緑茶やコーヒー、紅茶を良く飲んでいないか?

水分を取るのは良いのですが、緑茶やコーヒーはあまり水分補給の役割を果たしていませんので、お口の唾液分泌が低下する場合があります。また、これらの飲み物は着色の原因にもなります。もちろん上記の飲み物を飲むことはまったく構いませんが、水分を補給する際にはお水や麦茶なども合わせて摂るようにしましょう。

◆お口の乾燥がよくならない場合は・・・

歯科医院で専門的な治療を受けましょう。免疫が低下していたり、お口の中や入れ歯が汚かったりすると、お口の中にカビの細菌が繁殖していることもあります。この細菌がいた場合、細菌をやっつける専用の薬を使用する必要があります。

また、本当に稀ですが、シェーグレン症候群という膠原病の一種である可能性もあります。この病気は、口の症状だけでなく、目の渇きなどの症状も一緒に出ることがあります。血液検査などでも診断する必要がありますので、大きな病院でないと見つけるのが難しいでしょう。この病気が発覚した場合は、膠原病の専門医でしっかり治療する必要があります。

いかがでしたか?お口の乾燥が続いておかしいなと感じたら、近くの歯科医院を受診してみてくださいね。

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  ※上記コラムに関するご質問・ご相談は、虎ノ門(神谷町)の歯科岡田歯科クリニックへご連絡下さい。
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